大府市・普門寺 薬師如来立像
種別 | Sculptures |
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詳細
普門寺は、大府市横根町にある曹洞宗の寺院である。薬師堂に安置される、薬師如来立像は高さは99.0㎝。平安時代に制作された一木造の仏像で、大府市指定文化財である。肉髻相、三道相をあらわし、覆肩衣に大衣を着けて蓮華座に立つ姿で、右手は施無畏印をあらわし、左手は薬壺をのせる姿であらわされている。この像は、同じ横根町にある薬師寺に秘仏として祀られてきたが、薬師寺が無住寺院となった為、普門寺に移された。この像は、もとは藤井神社の境内にあった薬師堂に祀られた仏像であったが、明治初年の神仏分離により、お堂とともに大日堂(後の薬師寺)に移された。薬師寺では厨子に納められ、秘仏として大切に祀られてきたが、経年に伴う劣化や虫食いが見られたことから、移動に合わせて修理が行われ、虫食いの防除や本体の補修とともに、蓮華座の下に箱台が制作され、この像が安定して立つことができるような作業が施された。
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