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稲沢市矢合町 国分寺・木造釈迦如来坐像(2体)

日本語
指定 重要文化財
種別 彫刻
員数 2軀
大きさ (大)103㎝、(小)60.7㎝
素材 ヒノキ材、寄木造
時代 鎌倉時代
english
種別 Sculptures

詳細

現在、国分寺の収蔵庫に安置されている2体の釈迦如来坐像。この2体は現在の国分寺の前身寺院である円興寺に安置された仏像と考えられます。円興寺境内には尾張国分寺址から移ってきた国分寺堂があったことから、明治19年(1886)に国分寺と改名されました。収蔵庫には円興寺の開山と考えられている伝覚山和尚坐像や円興寺の檀那夫妻をあらわしたかと考えられる伝熱田大宮司夫妻像も安置されています。2体の釈迦如来坐像はともに宝冠釈迦如来で、禅宗寺院の本尊として安置される釈迦如来坐像の姿です。ともに鎌倉時代後半に制作された寄木造の仏像で、眼には玉眼が用いられています。宝冠には美しい透彫り(すかしぼり)の装飾が施されています。2体は似たような姿に見えますが、それぞれ手足の重ね方が反対であったり、細部には違いが設けられています。稲沢市における鎌倉時代の禅宗文化を知る上でも貴重な作品です。

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