稲沢市船橋町 安楽寺・木造十一面観音菩薩立像
種別 | Sculptures |
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詳細
本堂厨子(室町時代・稲沢市指定文化財)の中に秘仏として安置される安楽寺の本尊・十一面観音菩薩立像。通常非公開で33年に一度の開帳とされている。カヤ材の一木造(いちぼくづくり)で内刳はない。本来は頭上に菩薩面(3)、狗牙上出面(3)、瞋怒面(3)、暴悪大笑面(1)の計10の菩薩形の顔と髻の上に如来の顔があらわされたものと考えられるが、現在は6つの菩薩面と頂上仏面のみがある。これらの顔は台座の修理銘より享保5年(1720)の修理によるものと思われる。10世紀末〜11世紀初頭頃の制作と考えられる。