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一宮市・耕雲院 木造不動明王立像

日本語
指定 一宮市指定文化財
種別 彫刻
員数 一軀
大きさ 81.5㎝
素材 ヒノキ材、一木造
時代 平安時代後期
所在場所 一宮市大和町 耕雲院
english
種別 Sculptures

詳細

耕運院は、一宮市大和町にある臨済宗妙心寺派の寺院で、妙興寺第12世住持であった進叟性勝(生年未詳〜嘉吉元年(1441)入寂)を開基とする妙興寺の塔頭寺院の一つである。耕雲院には、南北朝時代に制作された本尊・大日如来坐像や進叟禅師の頂相彫刻が安置されており、ともに一宮市指定文化財となっている。本尊・大日如来の左脇には不動明王立像(高さ81.5㎝)が祀られている。本像は、平安時代後期に制作された一木造の仏像で、一宮市指定文化財である。

不動明王は、大日如来の使者であり、大日如来が人々を救う為に忿怒の姿であらわれた仏とも考えられている。辮髪をあわらす髪の毛は巻き髪で、頭頂部には花型の髻があらわされており、正面髪際には花冠をあらわされている。眉を吊りあげ、右目を開き、左目を細め、口元には上下に牙をあらわす怒りの表情をあらわしている。上半身に条帛(じょうはく)、下半身に裙(くん)と腰布(こしぬの)を身につけ、右肘を曲げて剣を執り、左手を下げ、やや手首を捻って羂索を握る姿であらわされている。忿怒の表情であらわされる仏ではあるが、全体は気品ある穏やかな雰囲気でまとめられている。本像のはっきりとした伝来は不明だが、かつて妙興寺の境内にあった不動寺から伝来した仏像とも考えられている。

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