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大府市・円通寺 馬頭観音立像、不動明王・毘沙門天立像、子安准胝観音像

日本語
指定 秘仏はともに大府市指定文化財、毘沙門天立像は愛知県指定文化財
種別 彫刻
員数 4躯
大きさ 秘仏馬頭観音149.4㎝、御前立(馬頭)93.5㎝、不動明王80㎝、毘沙門天95.4㎝、秘仏子安准胝観音141.6㎝、御前立(子安准胝観音)41.5㎝
素材 木造
時代 秘仏2体と毘沙門天立像は平安時代
english
種別 Sculptures

詳細

円通寺は、大府市共和町にある曹洞宗の寺院で、知多四国八十八ヵ所、第八十八番札所である。行基菩薩がこの地を訪れ、馬頭観音と子安准胝観音の2体の観音像を彫刻し、伽藍を建てて安置したことが、寺のはじまりとされている。その後、戦乱による焼失と再建がなされたが、貞和4年(1384)には楼門一宇が残された状態であったのを、鎌倉に行く途中にこの地を通った夢窓国師が堂舎を造営したことで臨済宗の寺院となり、その後、昌山秀繁が寺に入り曹洞宗の寺院となった。本尊・馬頭観音菩薩立像は、平安時代に制作された高さ149.4㎝の木彫像で、大府市指定文化財である。この像は秘仏として厨子内に祀られていおり、御前立として三面八臂の馬頭観音菩薩立像が祀られている。 また、秘仏本尊の厨子の左右には、不動明王立像と毘沙門天立像(愛知県指定文化財)が祀られている。

この寺には平安時代に制作された子安准胝観音と伝えられる観音像(高さ141.6㎝)も祀られており、大府市指定文化財である。円通寺に伝わる文禄2年(1593)の『観音縁起』には、この像は円通寺の奥の院・子安大明神の神宮寺の本尊として行基によって作られ、兵火でお堂が失われたことで、本尊・馬頭観音と合わせて祀られるようになったことが記されている。この子安准胝観音像も秘仏であり、一面六臂の菩薩像が御前立として祀られている。

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