稲沢市中之庄町 無量光院の木造不動明王立像と毘沙門天立像
種別 | Sculptures |
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詳細
無量光院は、稲沢市中之庄町にある真言宗豊山派の寺院です。かつてはこの場所には万願寺という大きな寺院があり、無量光院はその中心でした。収蔵庫に安置される阿弥陀三尊像(鎌倉時代初期)は、国の重要文化財に指定されています。この阿弥陀三尊像とともに、収蔵庫内には鎌倉時代後期に制作された不動明王立像と毘沙門天立像がまつられています。ともにヒノキ材でつくられた寄木造の仏像で、目には玉眼が施されています。2体はともに稲沢市指定文化財です。この2体は、これまで江戸時代に施された彩色で覆われていましたが、平成27年度から2年間にわたる保存修理事業で、本格的な解体修理が施され、制作当時の姿が蘇りました。像内からは修理の際に記された墨書銘や数多くの納入品が発見され、この2体が江戸時代中期に、八事興正寺を開いた天瑞円照によって再興されたことが明らかとなるとともに、当時の歴史や信仰の姿も知ることができました。