稲沢市子生和子安賀町 慈眼寺の木造阿弥陀如来坐像
種別 | Sculptures |
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詳細
稲沢市子生和子安賀町にある臨済宗妙心寺派の寺院、慈眼寺本堂に安置される木造阿弥陀如来坐像。慈眼寺の前身となる慈眼庵は永徳元年(1381)に一宮市にある妙興寺の開山、滅宗宗興によって創建されたと伝えられている。寺は寛文11年(1671)に現在の場所に移転し、元禄4年(1691)に慈眼寺という寺号に改められた。阿弥陀如来坐像は、高さは132.5㎝。ヒノキで造られた寄木造の仏像で、愛知県指定文化財です。肉髻の盛り上がる形や穏やかな表情には平安時代末期の仏像の特徴が見られますが、衣の襞を深く彫りあらわす表現や、やや前傾姿勢であらわされる点などには、鎌倉時代の仏像の雰囲気も見ることができます。昭和58年に保存修理が施されており、像には修理を施された跡が見られ、表面は古色でおおわれています。修理の際に、後頭部の内側から銘文が確認されており、貞享元年(1648)に名古屋の仏師によって修理されたことも分かっている。