worklist 作品一覧

名古屋市中区 栄国寺の木造釈迦如来立像、阿弥陀如来坐像

日本語
種別 彫刻
員数 2軀
素材 ヒノキ材、寄木造
english
種別 Sculptures

詳細

釈迦如来立像は、京都・嵯峨清涼寺の本尊・釈迦如来立像をモデルとした、いわゆる清涼寺式釈迦です。清涼寺の釈迦像は、インド・中国・日本とその姿が伝えられた三国伝来の生身(しょうじん)の釈迦像として信仰を集める仏像で、多くの模刻が造られており、本像もその一つです。栄国寺の釈迦像にも、清涼寺像と同じように独特な衣文表現が見られます。しかし、頭髪の表現は清涼寺像とは異なり、螺髪をあらわしています。X線撮影によってこの像の喉の部分には仏像が納められていることも分かっています。

阿弥陀如来坐像は、微笑五臓弥陀と呼ばれる珍しい姿の阿弥陀如来。両手は親指と中指を合わせる来迎印をあらわし、左足を下げて蓮華座に坐す。口元には少し歯を覗かせています。胸部には蓮の花の上に卍をあらわす模様があらわされています。像内には、人体模型のような骨格や内臓が納められており、かつてはこの体内を人びとに見せて説法がなされたとされています。このような表現は、この阿弥陀如来が肉体的に生きた存在であることを示す、いわゆる生身(しょうじん)仏を意識したものと考えられます。

 

 

ページトップにもどる