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稲沢市井之口本町 明源寺の木造聖徳太子立像

日本語
指定 稲沢市指定文化財
員数 一軀
大きさ 31.5㎝
素材 ヒノキ材、寄木造
時代 江戸時代
所在場所 稲沢市井之口本町 明源寺
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詳細

稲沢市・井之口本町にある浄土真宗大谷派の寺院、明源寺に安置される木造聖徳太子立像。高さは31.5㎝。ヒノキで造られた寄木造の彫像で、眼には玉眼がはめられており、衣などには彩色も見られる。持ち物と台座は後から補われたものである。江戸時代の作品で、稲沢市指定文化財。太子は、髪を角髪に結い、袍と袴を身に着け、吊袈裟を着け、沓を履いて礼盤の上に立っている。両手に柄香炉を持つ姿で、このような像は「太子孝養像」と呼ばれ、16歳の聖徳太子が病に伏した父・用明天皇の回復を祈る姿をあらわしたものと言われている。明源寺が浄土真宗の寺院に変わった後、第4世にあたる敬春の舎弟であった河野忠右衛門成吉が大坂夏の陣に従軍し、主君である徳川義直が茶臼山に陣取ったとき、近くの四天王寺からむかえ、戦勝祈願をしたのがこの太子像で、その加護によって勝利を得たと伝えられている。後に徳川義直は成吉の功を賞してこの像を下賜し、兄が住職をつとめる明源寺へと寄進されたと伝えられている。

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